129分の作品ですが、いい意味でそれよりずっと長い映画のように感じました。
ボスニア紛争を背景にペネロぺ・クルス演じるジェンマとエミール・ハーシュ扮するディエゴ夫婦の悲しい過去を、彼らの息子とジェンマが約20年後ボスニアを訪れ振り返り、隠された秘密を知ります。
全体的に内容は重く、ジェンマ、ディエゴだけでなく彼らを取り巻く友人たちが背負った秘密に心苦しくなります。
またペネロペ・クルスの歳を重ねるごとの変貌が見事でした。彼らが初めて出会った頃のジェンマのロングヘアのオン眉が実年齢を感じさせないほど可愛かったです。
ラスト、息子の透き通るような青い目のアップ、少女の青い目のアップが続き、何か因果関係を感じさせます。