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舞妓はレディのスケのレビュー・感想・評価

舞妓はレディ(2014年製作の映画)
2.0
舞妓芸妓ものは見てみたい人間なので観ました
ところどころあの本から…?みたいなネタがチラホラ 三宅こまめさんの「祇園うちあけ話」とか

ただ色んなオマージュとかセルフパロディとかやりたいことは分かるんですけど面白くやれてるかというと全然そんなことはないですね…中島哲也監督の作品とか同じ和製ミュージカル映画でも全然面白いじゃん、俳優さんもセットも魅力的なのにもったいないですね…ダンスダサいし(パパイヤごめん)
個人的に1番ダメだと思ったのがカメラワークでミュージカルパート始まった途端真正面からカメラ固定になるあれはどうなん…ミュージカル舞台へのオマージュなのかもしれないですけど映画なら映画の強み、あらゆる角度からダンスを映せるというとこや背景演出なんかを自在に演出できるというとこを生かさないとそんなん舞台観に行った方が絶対面白いんだから、と思ってしまう

また、今あえてマイフェアレディをやるなら多少は批評的視点がないとどーしょーもないと思いますね
マイフェアレディを翻案したプリティウーマンですら結構前から既に古いって言われてますよね
2014年に撮った映画にしてはテーマへのつっこみ方がぬるくて観てる方としては生まれ育った場所の言葉や立ち居振る舞いを矯正される女の子可哀想だよね、って感情は如何ともしがたいものになってしまう
しかも舞妓ってことはマイフェアレディよりヤバくてガチ対男性接待役を目指して言葉を奪われる訳でしょ、濱田岳の役がその辺ちょちょっと言うけど全然本筋には反映されてこないというね
ていうかオチとしてはある意味マイフェアレディより後退してるとも見ることのできる結果なわけで…ほのぼのと見せてりゃいいと思うのか?

ほんわかしてればいいってもんじゃないんですよ

前述したように「舞妓モノ」ファンとしても新しい部分は見受けられなかったしもう散々でごめんなんだけども
日本舞踊やなんかもやっぱり付け焼き刃だから難しいし(ミュージカルなのに…)それなら海外に向けて撮ってるのかな?って視点で見てもテーマ性として致命的に古いしお金がもったいないよ〜〜〜〜〜!!

でも散々言いましたがとんでも映画というわけでもなく普通に平凡なお話をぬるく楽しむことはできるのでお話としてはそんなに酷いわけじゃないです、着物とか置屋のセット美術とか綺麗だしそこはそれなりに楽しみました
舞妓モノに厳しすぎる私もいけなかった、ごめんなさいね…

しかし私は今後周防監督は致命的に作品が古い監督として記憶してしまうと思います、すまん
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