このレビューはネタバレを含みます
以前ハリウッド女優のプライベート写真が大量に流出して騒ぎになったけど、この世界が来ればもう誰のでも見放題ってことだよね…
で、何が言いたいかってアマンダ・セイフライドってその時被害に合った内の1人ではないかと… これ狙ってるんだよね、きっと。
人々の記憶が記録へと置換された世界…
アノンが自らの記録を消去して立ち回っていることに対し、見られたくないということそれはつまり秘密があるからだと結論付ける主人公はアノンに語り掛ける。
「誰にでも秘密はあるものだろう?」
アノンは返す。
「秘密があるから隠すのではない。単に見せたいものがないのだ」…と。
小出しにされていくアノンという女性の情報に募るひたすらなる興味関心。この感情を刺激され焦らされるだけ焦らされた挙句の彼女のこの言葉である。
人を惹きつけるそれだけの魅力がありながらなぜ?…私はあなたのことをもっと知りたいよとさらに踏み込みたくなる。そして寄り添いたくなる。このある種萌えという感情に昇華させたのが何より見事だった。