ブランカニエベスの作品情報・感想・評価

「ブランカニエベス」に投稿された感想・評価

McQ

McQの感想・評価

5.0
ブランカニエベスとはスペイン語で「白雪姫」のことです。
しかも伝説の闘牛士の娘というギャグとしか思えない設定。

あらすじだけ見るとコメディーとしか思えないですが、上質なダークファンタジーとして楽しめるかと思います。

サイレント映画なので一見すると同時期に大注目された「アーティスト」の二枚煎じと思えるかもしれません。ですが全然負けておりません。

アーティストも素晴らしいですが個人的には断然こっち。

音楽、映像、ストーリー、キャスト、どれもこれもが素晴らしい。

白雪姫は少女時代かわいいですし、鶏のぺぺ(ペット)もかわいいです。鶏嫌いな方多いと思いますが。。

白雪姫が大人になると美しいだけでなく、カッコいい!(闘牛士なので。。)
そして彼女と父親の家族愛がなんとも切なく描かれていています。

映画好き(白雪姫好き)にはたまらないと思います^ ^
とり

とりの感想・評価

3.9
あらすじだけでは白雪姫と闘牛???となること必至だが、ぴったり世界観がマッチしている。
荒々しい喧騒と砂ぼこりにまみれても純真で凛々しい白雪姫が印象に残った。
白雪姫が闘牛士になる白黒無声映画。
すごくよかった。モノクロサイレントだけが売りじゃない。白雪姫をスパニッシュアレンジするとこうなるか!と。主人公の佇まいは最高に美しく、エンディングは絶妙だった!あれより1シーン多くても少なくてもダメ。もう絶妙!
亘

亘の感想・評価

4.3
【稀代の闘牛士ブランカニエベス(白雪姫)の数奇な人生】
スペイン・セビリア。伝説的闘牛士アントニオ・ビリャルタが試合で負傷、同じ日娘が生まれるが妻は亡くなった。娘カルメンシータは祖母に育てられた後意地悪な継母に引き取られる。

モノクロサイレントで描くダークなスペイン版白雪姫。2012年の作品ながら冒頭のキャストのロールなど20世紀前半の作品を再現していてクラシックな作品へのリスペクトが感じられる。モノクロサイレントだからこそ登場人物の行動に注目するし、それにカルメンシータの可愛さやブランカニエベスの格好良さ・美しさ、継母エンカルナの悪女ぶりが際立っている。さらに画面の構図はどこを切り取っても美しいし、時折流れるパルマ(フラメンコの手拍子)がリズムを作っている。モノクロでも人々の情熱とかフラメンコ衣装の鮮やかさが目に浮かぶようだった。

ストーリーは基本グリム童話の白雪姫と同じ。白雪姫(カルメンシータ/ブランカニエベス)は継母(エンカルナ)にいじめられる。ある日森で死にかけた白雪姫を小人(小さい闘牛士たち)に助けられ一緒に楽しく冒険をするが、白雪姫の存命を知った継母によって再び命を狙われるのだ。ストーリーは大体わかっているからこそ、そこにどう闘牛を織り交ぜ継母との対面に持ち込むのかというのが見ながら気になる。また小人を個性豊かに再現しているのも面白い。

今作では[継母エンカルナ:計算高い悪女]と[ブランカニエベス:たくましく可憐]の対比がくっきり表れていて、それをモノクロが際立てている。エンカルナは元々アントニオの病室の看護婦。患者がイケメン闘牛士で金持ちと聞いた時から着々と計画を始めるのだ。自宅ではアントニオが車いす生活になったのをいいことに贅沢三昧。カルメンシータをこき使って果てには殺そうとする。彼女の悪女ぶりは見ていてぞっとする。カルメンシータはエンカルナに翻弄され、徹底的に管理されきつい仕事ばかりやらされる。だからこそエンカルナに内緒での父との触れ合いは楽しそうだったし見ていてうれしかった。中でもフラメンコダンサーだった母の曲に合わせてフラメンコを披露する姿は見ていて泣きそうになった。闘牛なんて全くの素人だったのに、彼女は父の想いを引き継ぎ次第に闘牛を始める。そして小人たちとの出会いから[闘牛士ブランカニエベス]となり人気を博す。ただブランカニエベスとなってからも一部の小人からは妬まれる。そんな環境で彼女は可憐に見えながらも力強く生きる。

偶然闘牛士のスカウトマンに出会ったことから父の思い出地ラ・コルサル闘牛場で彼女は正式デビューを飾る。それまで隠していた「伝説の闘牛士アントニオビリャルタの娘」という素性を明かし、父のために闘う。この闘牛は緊迫感のある試合だったけど、重要なのはその後。エンカルナが毒林檎を渡しブランカニエベスは倒れる。

そしてラストの展開は予想外で暗い。少し後味悪い終わり方だし賛否両論ありそうだけど、ブランカニエベスの可憐さを表すにはハッピーエンドより良いと思う。彼女は継母や小人の手を離れてなお他人に翻弄され続けるのだ。これはあの闘牛士スカウトマンの契約書の文章「独占的に永久に一生契約する」という部分のせいなのだろう。それも字を読めない彼女を利用して一方的に結んだ契約だった。彼女に思いを寄せていた小人が、ブランカニエベスを愛おしむ様に扱いキスをする姿は切ないしやるせなかった。

印象に残ったシーン:カルメンシータと父の触れ合いのシーン。彼女が闘牛を初めてするシーン。ラ・コロサル闘牛場でのデビューのシーン。小人がブランカニエベスを愛おしむラストシーン。

余談
・原題でもある「ブランカニエベス(Blancanieves)」は「blanca(白)+nieves(雪)」で白雪姫という意味です。英語でいうとSnow whiteです。
近代映画でありながら白黒映画な作品の1つ

スペイン、闘牛士、白雪姫
を題材にした映画でおとぎ話のように物語が結末を迎える…
かと思ってみると、ちょこちょこと現実的なエグみある要素も織り込まれていて

どういう気持ちで見ていいのか正直わからないところはある

主演女優の美しさが白黒であることにかかわらず、いやむしろ際立って美しかったのが良かった
ちひろ

ちひろの感想・評価

4.6
音声無いしモノクロだけど、だからこそ映像に集中できるし映像も設定も凄くいいんだけど、白雪姫だしと思って油断していたら最後が…そりゃないぜ…
kumi

kumiの感想・評価

4.7
すべての構図が素晴らしく、
どの一部分を切り取っても絵になる作品。

お馴染みのグリム童話「白雪姫」が
スペインで闘牛とフラメンコで彩り、
しかし映像は逆にモノクロで物語を際立たせる。
フラメンコの音楽、パルマ(拍手)がドラマティック。

前編通してセリフなし、サイレント時代の映画のように
飾り枠に短い字幕のみで、観る側の感性で前後の会話が
ありありと(自分の中で)表現されるはず。
こんな結末だなんて…
KUBO

KUBOの感想・評価

5.0
【2013 アーカイブ】

今日試写会で見てきた「ブランカニエベス」。とても個性的で素敵な映画でした。

アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされ、スペイン国内では大ヒットしたというこの作品。白黒・サイレント映画という形をとっているが、おしゃれで、キュートで、ファンタジーで、アート。

白雪姫のお話をベースに闘牛士が活躍するスペイン風にアレンジ。荒唐無稽でありながら絶妙なバランスで芸術作品に仕上げている。映画通の方にだけお勧めします。忘れられない作品になりますよ。
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