MiYA

スリーピング・ディクショナリーのMiYAのレビュー・感想・評価

2.5
デビュー間もないジェシカ・アルバはまだ少女の面影を残していて、先住民族の娘をみずみずしく演じてます。映画の見所はそこなんですが、ストーリーはなんかモヤモヤしてるんですよね。

まず、現地の人たちと心を通わせる主人公の描写が歴史修正主義(=植民地政策の正当化)の匂いがぷんぷんするんです。地位も名誉も捨てて村の娘の元に走るのは美談かもしれないけど、捨てられた奥さん(エミリー・モーティマー。好き!)が可哀想すぎる。本国で結婚したのにまたインドネシアに戻っちゃったら、そりゃあの娘と再会してああいう展開になっちゃうでしょう。男のねらいもそれだったわけで、いかにも「植民地主義的」なわがまなな振る舞いとしか思えないんですよ。ああモヤモヤする〜。

テレ東「サタ☆シネ」にて。
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