韓国・日本・香港、それぞれの監督によるホラー短編集。
到底少しエグ目のホラー作品とは思えなく、かつつまらなそうでしかないメインビジュアルしか作れない日本に絶望してしまう程、力作かつ良作でしたよ。
韓国からはパク・チャヌクの「cut」。
この作品のイカれたビジュアルに惹かれて鑑賞。
イカれた美術とイカれた会話劇、イカれた結末。
短編だからこそできる突っ走りぶり、かつコミカルで面白かった。
評価の80%はこの作品へ。
ビョン様がノーギャラで出たそうだけど、楽しかったろうね。
三池監督にも感じたが、短編という事もありビジュアルはとんがりつつも遊び心というか趣味に走った感じを楽しめるのがいい。
日本からは我らが三池崇史による「box」。
セリフの音が小さすぎる上に、音量を上げても何を喋っているか聞き取りにくい。早々に諦めてビジュアルだけを楽しもうと思ったけど、いいところはほとんど予告編に出てしまっていたので残念でした。
それでもビニール袋に入れられる長谷川京子にはツイン・ピークスを連想させる美しさがあって良かったです。
台湾からはフルーツ・チャンの「dumplings」。
ストーリーはこれが唯一スタンダートにホラーしていて、最期に見るにはいい作品。
終盤の展開が違う長編映画にもなったそうだ。
役者がカメラを見るシーンが怖くて良かった。