ゆりな

ルノワール 陽だまりの裸婦のゆりなのレビュー・感想・評価

3.5
山内マリコがルノワールの絵を「多幸感」と表現していたが、本作は多幸感とは少し遠い。

これの前に観た「ルイス・ウェイン」のロンドンはまだ服が貴族だったのに、同じ年代のパリはもうこんなに現代と同じ洋服なの?

セリフに相反して、ヒロインのクリスタ・テレがあまり色気がなく、本作の役には合っていないように感じた。
次男の方がモデルっぽい色気ない?お化粧しすぎちゃってるのかも。

避暑地の映像などは綺麗なのだが、衰弱しても描き続けるルノワールが、ルノワール目線ではなく客観的に描かれるので心情が分からずただただ不憫。
こんなに登場人物みんな上手くいかないことある?ってくらい上手くいかないw

ただあれだけ多幸感を纏い、多くの絵を描き、家族もいたルノワールだけど、映画化されているの本作だけなのね。
なぜだろう。

原作はルノワールのひ孫とのことで。
なんとなく低予算の香りがするので、申し訳ないけれどキャストとスケール変えてリメイク撮ったら素敵な作品になりそう……!
ただ、ルノワール役のミシェル・ブーケはこれが遺作のようなのと、ルノワール役はよかった。
ゆりな

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