たむ

セインツ -約束の果て-のたむのレビュー・感想・評価

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)
3.5
『グリーン・ナイト』も楽しみな、蓮實重彦氏激賞のデヴィッド・ロウリー監督作品です。
『ア・ゴースト・ストーリー』やA24とも組みつつ、ディズニーとも仕事をする幅広さもびっくりなロウリー監督。
アメリカン・ニューシネマからの影響を受けた作品で、テキサスで銀行強盗、逮捕された夫の脱獄と共犯でもあった妻、夫がまだ見たことのない娘の葛藤が描かれます。
それがルーニー・マーラさんとケイシー・アフレックさんだったら、映画にしかならない雰囲気が立ち上がっています。
映像美と演技合戦、犯罪との葛藤。
手紙のモノローグ、テキサスの自然に心理と葛藤が描き出されていくので、映像で語りながら、実際のキャラクターの語りも混ざり合い、静かながら、激しさのある映画ですね。
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