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セインツ -約束の果て-のペジオのレビュー・感想・評価

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)
4.1
聖人かの様に「語れば」誰もが聖人

要所要所のフラッシュバックや、必要最低限の画で刻むように語られる前半
編集のセンスもそうだが、ひとつひとつのショットが溜め息でるほど美しくって…
よう言われる「母娘が手を繋いで歩く姿のバックショット」とか、「子供を空気銃で撃つルーニー・マーラのショット」とか、画がこれだけ「雄弁」だと、「説明」の必要が無い程、単純な着想のラブストーリーでも全然観てられる(ぶっちゃけ勝手に盛り上がったDQNの恋愛話と言ってしまえばそれまでの話。)

一人語りの様な「台詞」や手紙の「ダイアログ」などの「言葉」と、それに被せられる登場人物たちの日常の画から推し量られる心情の相乗効果

「選ぶ者」と「選ばれた者」と「選ばれなかった者」で構成される「三角関係」
「選ばれなかった者」の描き方でその関係が自分にとって好ましいものになるかが決まるのだなと気づいた
ベン・フォスターのキャラの素朴さが染みる
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