こぅ

殺人!のこぅのレビュー・感想・評価

殺人!(1930年製作の映画)
3.9
推理戯曲[サー・ジョン登場]の映画化で、神様ヒッチ監督による、
93年前の古典的謎解き【スリラー】。


ロンドンの劇団員、エドナが殺され、事件現場にいたダイアナ(ノラ・ベアリング)が逮捕された。
裁判は有罪となったが、陪審員の一人サー・ジョン(ハーバート・マーシャル)だけはダイアナの無罪を信じていた…。


冒頭、
スクリームと住民の顔を出す窓の長回し。
駆けつける警察、、
現場検証中にユーモアが入る。

ヒッチ監督作品は、序盤でジャンルが提示されるのはとても良い傾向だ。
そして美女がお好き〜

2人は不仲で、
口論の末、死体の横にはダイアナが呆然と立っていて、殺害の記憶もなく、血の付いた火かき棒が転がり、他には誰も侵入していないという確定的不利な状況、、

舞台俳優に一応聞き込みをする警察。
手がかりはない。

そして、ダイアナの公判。
事件は単純だから詳しい検証は不必要という意見に穴があった。

同じ舞台役者で
陪審員の1人、サー・ジョンだけは、無罪を確信、主張していた。
「さあ どうする?」
皆から口を揃えて責めらる場面でもユーモアが。
反論出来ないサー。
有罪が言い渡され、ダイアナは死刑確定‼︎
殺人容疑に対し、是でも非でもない終始落ち着いているダイアナ、、

お決まりの展開で、
腑に落ちないサーは、仕事を休み、独自の捜査を開始する。
活躍するのもお決まりだ。
助手⁈にマーカム君と奥さん(フィリス・コンスタム)を従えた。

「終身刑より死刑のがまだマシ」
留置されているダイアナに面会で決定的な新事実を知る。
ある人間を頑なに庇い、、その理由とは⁈

序盤でしっかり犯人は顔を出している。

容疑者が早めに確定
された為か、後半は若干間延び(スロー)感は否めない。
それでも
容疑者を引っ掛ける為に劇作家兼俳優のサーが用意したシナリオは面白い。
ジワジワと犯人を煽る。

終盤はユーモアなど許さない。


結末は、
中々ショッキングだ‼︎

作中邪魔にしない、とてもスマートなロマンス締め。

◯◯問題
も絡んでいるからリメイクしても面白い⁈題材。
こぅ

こぅ