TAK44マグナム

アナと雪の女王のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
4.0
ブルーレイ3Dで視聴。 

空前絶後の大ヒットとなった本作。 
ブルーレイ/DVDのセル版も予約だけで115万枚、初日販売数が60万枚以上という、ブルーレイソフトとしては異例すぎる特大ヒット作となっております。 
(強制的にブルーレイも付いてきちゃうからですけど) 

ご多分にもれず、うちも奥さんと子供がハマってしまい、奥さんの誕生日プレゼントとして購入しました。 

まず、劇場ではあまりかからなかったらしい3D版としての評価ですが、これは充分に合格点をあげられると思います。 
フレームレートの関係上、動きの激しい場面では目が辛いですが、徐々に慣れました。 
なにより、氷や雪の場面が美しいです。 
少しですが、3D的な楽しい演出もあるので、3Dで観られる環境ならば3Dで楽しむべき映画だと思います。 
ただし、アクティブシャッター方式ですと、やはり2Dに比べて、かなり暗くなってしまうのは仕方ないところですね。 

お話の内容は、結局は「愛こそすべて」な、いつものディズニーなんですけれど、王子様との愛に拘っていないところが新機軸。 
途中までは「いつものディズニープリンセスの物語」だと思わせておいて、実は違うという、捻りの効いた内容になっています。 

雪だるまのオラフがとにかく素晴らしくアクセントの効いたキャラクターで、日本語吹き替え版のピエール瀧さんが芸達者ぶりを発揮していて最高です。 
「凶悪」で恐ろしい犯罪者を演じていたと思ったらこれです。脱帽しました。 
それにしても、オラフは大活躍です。ヒーロー役のクリストフより、よっぽど活躍しているかもしれません。 
コメディリリーフとしても、これ以上ないぐらいの存在感抜群のキャラクターと言えるでしょう。 

音楽も全体的に、やはり優れていると思いました。 
大ヒットのきっかけとなった主題歌など勿論のこと、場面場面でかかるBGMの表現力が素晴らしく、このあたりはさすがのディズニークオリティだと思いました。 

ディズニークオリティといえば、これも圧巻のCG。 
雪や氷の質感が、本当にCGなのかと疑ってしまうほどのリアルな出来映えで、人や動物の(演技)描写ではセルアニメもまだまだ負けていないですが、他の部分では完全にCGに軍配があがるでしょう。 


日本国内に限って言えば、大ヒットした理由は劇伴にあるのでしょうが、一度観ると決してそれだけじゃない、売れる要素が満載な映画だと分かりますね。 
特に、「本当の王子様」を待ち続けているような婦女子には、たまらないんでしょうなあ。 


セル・ブルーレイ3Dにて