くわまんG

アナと雪の女王のくわまんGのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
3.0
ん~健全健全♪

みどころ:
歌が良いご機嫌ムービー
松たか子の素晴らしい歌声
脇役の背景と着地点が雑
吹き替えの意訳が酷い
台詞選びが下手くそ
脚本の出来が悪い

あらすじ:
美しく豊かな小国アレンデールの王家に、二人の女の子が生まれた。姉のエルサと妹のアナ。共にすくすく育ったが、エルサには魔法使いの素養があった。
だが幼いエルサには加減が出来ず、その暴発はともすれば周囲を危険に晒した。両親は悩んだ末、彼女に他人との接触を避けさせた。かくしてエルサは身も心も閉ざした、全ては大切な人達のためと言い聞かせて……。

何と言っても松たか子の歌が良いんですねぇ。あ~した~春が来たらぁ(ヘロヘロ)だった人が、こんなにも伸びやかな声と豊かな表現力で歌い上げたんですから、もう賛辞送るしかないでしょう。ピクサーより温かみあるアニメーションも個人的には好きですし、お話も平和で終始ニコニコ鑑賞できましたよ(^ω^)

以下は備忘録ですのでファンの方は無視してくださいm(_ _)m

まぁねぇ…

そもそも親が抱き締めもせずに隔離するような鬼畜だからエルサは閉心したんだし、エルサからアナへの愛はずっと真実だったのに最後まで呪いが解けないの不可解だし、オラフが生を授かった経緯が不明な上に創造主のエルサから認知もされてなくて悲惨だし、命懸けでアナを守るほどの理由がオラフには無かったし、吹き替えだとオラフのキャラ変わってるし、クリストフに両親いない背景描写無いから移入しきれないし、オラフ最後に死んどけば救われたのにエルサが無情にも生き地獄を与えるし…

…てな具合で大雑把に観てもトホホが目立っちゃってましたね。お話自体はというと「アイデンティティー」に「愛」に「信じること」に、素敵なテーマが盛り沢山なのは良いんですが、無理に詰め込んだせいかどれも伝わりきらず終いというか、子供の心に残るほどのインパクトは感じられませんでした。

でもね、全体的な雰囲気はとても好きです。旧き良きディズニーらしさがあるんですよ。面白くなる余地もたくさんあったので、ほんとに惜しい。

例えば、「エルサが心を閉ざした時、封印されたその感情に魔力が宿った。溢れる想いがこもった魔法は、姉妹の想いが詰まったあの雪だるま、オラフにかかった。こうして生命を得たオラフは、その後二人の行く末をそっと陰ながら見守っていた。」とかなら、エルサに認知されてないのも、不自然なタイミングで登場するのも、ハグしろハグしろしつこいのも、アナを命懸けで助けるのも、得心がいくしノりやすい。

そうして最後に、「エルサが感情を取り戻したということは、オラフの心がエルサの心に還るということ。
エルサ『お別れなんて嫌よオラフ!なぜ魔法が効かないの?!』
オラフ『お別れなんかじゃないからさ。これからはずっと一緒だよ。』
そしてオラフは、ただの雪だるまに戻ったとさ。」
だったらマジ泣けると思っ…

…たんですけど、職場の女の子から「何言ってんすか?アナ雪サイコーじゃないすか!それオッサンのヤバいやつですよ!」と言われたんで、アナ雪サイコーだと思います。