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アナと雪の女王のKのネタバレレビュー・内容・結末

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

観終わってまず思った事は、「何だかクリストフがいたたまれないお話だ」
という感想。姉妹愛の尊さは伝わってきましたが、、

生まれつき何故か氷の魔法を使えるエルサ。
妹のアナと城内の大広間で氷雪で遊んでいた最中、不慮の事故でエルサの氷がアナの頭部に直撃。
両親は急いでトロールの元へアナを連れて行き
「頭で良かったな。心だったら危なかった」
と意味深な台詞を述べてアナの中からエルサの魔法に関する記憶を何故か消します。
そしてアナには一切説明しないまま、エルサは魔法を制御出来るようになるまで一人部屋に幽閉。
(あー、エルサが魔法を使える記憶を思い出しちゃうとまた昏睡状態になっちゃうのかな)
と思いきや、全くそんな事はなく。
ミュージカル部分で唐突に溺死する両親。
明らかに怪しい異国の王子に一目惚れ婚約するアナ。
城を飛び出すエルサ。

と怒涛の展開が続きますが、両親の件は2に回すとして、
アナは幼少期を外出制限して生きる必要は全く無かったのでは?このことが世間知らずさ、ひいてはハンスに騙される展開を引き寄せてるので、悪手も良いところですね。まぁ、きっと何か理由があったのでしょう。
城を飛び出すエルサの氷が発動して、アナが記憶を取り戻すかと思われましたが、そんな事は全くなく、家臣などを差し置いて「国はハンスに託したわ!」と言ってエルサを追いかけるアナ。ほら外出制限のせいで、、まぁきっと両親なりに何か思いがあったのでしょう。

ここで満を辞してクリストフ登場。ただただ良い人。
やっとの思いでエルサの元に辿り着いたアナ。エルサの氷パワーによりアナの心臓部を貫く。
    「心じゃなくて良かった」
伏線が生きます。昏睡状態に陥るアナ。
「アナを助けられるのは真実の愛(ハンスのキス)だ!」とクリストフが城までスヴェンと駆ける!ただただ良い人。

城に着くなりハンスにキスをせがむアナ。
正体を表すハンス。
「私が好きなのはクリストフなのね」と雪だるまに諭されたアナは虫の息でクリストフの元へ走る!節操なんて無い!
クリストフもアナに対する自分の気持ちを意識化しアナの元に走る!
氷魔法でスケート場と化した港上で目が合う2人!

しかし!アナは90度の方向でハンスに殺されそうになるエルサに気付く
アナはクリストフそっちのけでエルサの元へ方向転換!節操なんて無いのだ!
エルサに向いた刃を白刃取りする刹那、遂に息が絶え、全身氷に包まれてアナはミュウツーの逆襲のサトシ状態に。
「心だったら危なかった、、」死んだのである。

ここでお待ちかね、ディズニーマジックです。エルサの愛がアナの氷を見事に溶かします!心だけでなく!髪色までも元通り!
そう、クリストフのキスでなくても良かったのである!「女性には男が必要?笑わせないでよ笑」と嘲笑うディズニーマジック。の、犠牲になる良い人クリストフ。

ハンスは追放され、その他なんか悪どい他国の人も追放され
めでたしめでたし。
エルサはプリンセスでありながら終始恋愛はしません。「プリンセスだから結婚しなきゃいけないわけじゃない」

ええ、尤もです。

でも、もうちょっとクリストフに優しくても良くありません?笑
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