本当に面白かった!
本を作るためにシャネルのランウェイに行ったり、カタールの砂漠で石ころ眺めたり、ドイツの工房でクライアントの写真家に「それはもういいからこっち見てもらえる?」ってダメ出ししたり…。
紙とインクの香りから離れられない、と言っていたその通りで、紙には香りや肌触りがあるんだと力説する(どの紙が一番いい香りかも添えて)姿は、デジタルな時代でも本がなくならないっていう現象の具現化のよう。そして、世界が求める職人とは、相手が思い描くことを言葉に変えて実現する人なんだなと思いました。
しかしまぁ、芸術家ってよくわからないことにこだわる厄介で愛らしい人たちだと思ってたけど、この人もなかなかの人ですね。そのくせお茶目でさ。ずるいよ!