ホークマン

アルカナのホークマンのレビュー・感想・評価

アルカナ(2013年製作の映画)
2.0
初手チカチカするクソダサいカット割り演出、SAWのクライマックスにかかるようなBGM、「センパーイ!センパーイ!!」連呼などなど…
オープニングだけでクソ映画だと確信。
本編は案の定突っ込みどころだらけだった。
前半は幽霊が見えるヒロインと、同じく幽霊が見える主人公の刑事が見えない派(幽霊否定派)の反対を押し切って幽霊を頼りに事件を解決するという流れがある。
だが本筋はその幽霊がどうこうとはあまり関係ない、死にかけた人間から分身が生まれその分身が悪さをしている、凶悪化した分身と戦うというのもの。そのお話は怪奇現象を担当している警察の部署(これ自体意味不明なのだが)が中盤で一気に全部説明、しかもその説明会に何故かはぶられる主人公、今まで頑なに怪奇現象を否定して来た幽霊否定派はその話を鵜呑みにし掌フル回転。実は分身だったヒロインを消すことに躍起になるも、徒党を組んだ分身軍団に署内が強襲され警察官がいっぱい死んじゃう大惨事に。それなのに何故か主人公の後輩はヒロインを消すことにとにかく執着し…。
と中盤以降突っ込みどころ満載のジェットコースター展開が待っており、とにかくついていけない。その上「生きていてもいいんだ」だの「分身と違って人間には命がある!」だの薄っぺらい台詞も散見され会話のセンスのなさもクソ映画ぶりに拍車をかけている。
ラストバトルから冒頭のSAWみたいな物々しいBGMがかかり、それがバトル後の感動狙った余韻シーンにまでかかっているのには笑った。芝居とBGMが全然あってねーよ。
まとめ:クソ映画ハンターには御馳走なんじゃないかと思う一本。
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