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セイフ ヘイヴンのamaのレビュー・感想・評価

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)
3.8
話の内容的には、目新しいストーリーでも無いし、よくある展開なのかもしれない。
それでもずっと画面から目が離せなくて、鑑賞後は素直に面白かったと思える満足感があった。

それは、アメリカ南部の小さな港町ノースカロライナ州のサウスポート、という土地が、
とある事件の容疑者で追われる女性が別人として新たに生きる場所として凄く合ってて…
なんだろう、上手く言えないけど…ストーリーは全然違うけどジブリの魔女の宅急便で、キキが住む街を決めたあの瞬間の感覚に似てる…!(そういえば主人公女性の住む家や場所も魔女宅に出てきた絵描きのウルスラの家に似てた)

キャストも凄く魅力的でした。
主人公の女性の本職はカントリーシンガーなんですね。通りで田舎町の雰囲気にハマってるわけだ…!
あと子ども2人がめちゃくちゃ可愛い!

とは言うものの、冒頭の雰囲気から完全にサスペンスメインと思って観てたので、物語中盤までのラブストーリーメインの展開になかなかついて行けませんでしたが笑

全体的には、色んな形の『愛』に溢れた作品だったなぁという感じです。メンヘラの愛情表現は怖すぎですが。

衝撃のラスト!と言われるオチも、つくりかたによっては途中で見えてくると思うのですが、全然気付かなかった!
オチを知ってしまうと、あの時の台詞の意味とか表情とか…もう一度特定の場面だけ見返したくなります。

こういう言い方は失礼かもですが、多分少し間違えば面白くない作品になると思うんですよ…
それをここまで名作にする力は本当に凄いです。
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