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セイフ ヘイヴンのRyuのレビュー・感想・評価

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)
3.8
長距離バスでサウスポートという小さな町にやってきたケイティ。彼女はボストン市警の刑事 ケビンに追われていた。ケイティは雑貨屋で働くアレックスと知り合う。彼には息子と娘がおり、妻を病気で亡くしていた。ケイティはアレックスと親しくなり、子供たちとも仲良くなるが、アレックスにケイティの写真がのった指名手配書を見られてしまう。

ニコラス・スパークス原作の作品ですが、いつもとは違い、今作にはちょっとミステリー要素があります。冒頭から血だらけのナイフを持って現れる主人公、そしてそれを追う警官。どうなっちゃうのか とドキドキする展開です。
恋愛パートはまぁ定型通りって感じですかね。くっつくまでにちょいと時間はかかりますが、これがまさに純愛って感じがして、イヤな要素のない恋愛でした。
ミステリー部分の謎が明らかになってからは、より2人を応援したくなりました。ケイティにもアレックスにも辛い過去があり、それを共有して、乗り越えていく。この姿が応援したくなる理由だと思います。
そしてあのラスト。ファンタジックな展開でしたが、個人的には好きです。恋愛だけでなく、家族愛も強く感じました。死別とはいえ、再婚ってなったら素直に喜びにくいですが、あんな展開持ってこられたら、心温まざるを得ないです。
ケイティが働く海辺のカフェやビーチなどのロケーションも抜群で、劇中で言及もあったように木漏れ日のキラキラも非常にキレイでした。
ヒューマンドラマの名手 ラッセ・ハルストレムが監督を務めているということで、より爽やかな温かみを感じることができたと思います。演出的にもくどくなりすぎることもなく、スッキリした仕上がりになっていました。
ただの恋愛劇ではなく、ちょっとしたミステリーもあるし、家族愛も感じれる素敵な作品だったと思います。
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