あゆぞう

セイフ ヘイヴンのあゆぞうのレビュー・感想・評価

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)
3.9
「ギルバートグレイプ」「ショコラ」「シッピングニュース」くらいしか見てないのでアレだけれど

ほどよいファンタジー風味が作品に奥行きを与える、ラッセハルストレム監督らしいラブストーリーだと思う

ワケあり女が旅先での出会いをきっかけに心開き、再生していく物語

サスペンスにはじまり、新しい場所での新しい人とのふれあい、育まれていく愛情と恋心が客観的過ぎず、かといってベタつかない絶妙なタッチで描かれた小品

感情の要素をよく喜怒哀楽というけれど、登場人物のおののき、執念、嫌悪、ときめき、警戒、喜び、慕情、無垢、束縛、自縄、怯え、昂まりなどがていねいに表現されている

ラストでは驚きとともに悔しいくらい泣いてしまった

そのあとに泣いてよかったのかどうかという疑問がじわり

ここまで含めてなかなかに味わい深い作品

そしてsafe、haven(こちらはダブルミーニング)というなんでもない単語の言霊というべき力に立ちすくんでしまった

ヒロインを演じるジュリアンハフ

アメリカ人なのにそんなに背が高くない、腰の位置高すぎない、体のラインがきれい、声がいい感じにハスキー……恋の予感(柳英里紗にちょっと似てる?)

またひとり気になる女性が増えてしまった

過去の傷だったり、臆病だったり、経験の少なさだったり、意識的じゃなかったり

恋に対して硬直していたのに溶け(解け)はじめる時の女性はとてもきれいだとあらためて

ほぐし甲斐のある女性であればあるほど好きになってしまったり


おまけ

再生、もうひと踏ん張りということで

「宮本から君へ」からの流れでエレカシのニューアルバムをヘビロテ中

まあ、いい歳してなんと青臭い

スタジオでここまで声が出てないのだから、ライブだと悲惨だろうな(この前の『スッキリ』なんてファンじゃない人見たら放送事故レベルだったし)

でも、それでも、あえてそれをやっている青臭さは、部屋で大好きな曲かけながら大声で一緒に歌ってる中学生と同質のホンモノで

これまでなんとなーく買ったり借りたりして聞き流してたけど、今回のはハマりそう

追いつめられて、何度目かのもうダメだの真っ最中だけど、なんだかんだがんばろう
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