Inagaquilala

セイフ ヘイヴンのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)
3.7
アメリカの恋愛小説のベストセラー作家ニコラス・スパークス原作の作品。彼はこれまで18作の長編小説を書いているが、そのうち11作品が映画化され、映画化率はかなり高い。映像化作品も、初期の「君に読む物語」(原題The Notebook)や「メッセージ・イン・ア・ボトル」から、最新作の「きみがくれた物語」(原題The Choice)まで、いつも変わらぬ典型的な男女の恋愛物語が描かれていく。2010年に製作されたこの作品からは、自らプロデューサーも務めている。

ニコラス・スパークス原作の作品は、アメリカでの批評家たちの評価は、総じて辛い。だが、そのお決まりとも言える美男美女の恋愛物語は、実は嫌いではない。この作品でも過去ある女性が、ノースカロライナの港町に流れ着いて、そこで雑貨店を経営する男性と恋に落ちる。作品の特徴としては、逃げてきた女性と、その彼女を殺人犯として追う警官が交互に描かれて、このふたりの関係が終盤近くで明かされ、ドラマは一転する。作品の肝はまさにそこなのだが、いつもニコラス・スパークスの作品には、主人公たちである男女の周囲に、美しい自然が配される。アメリカ東海岸のノースカロライナあたりが多いのだが、その景色を眺めるのも、ニコラス・スパークス原作の作品を観る楽しみでもある。
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