nori007

るろうに剣心 伝説の最期編のnori007のレビュー・感想・評価

3.8
今回は剣心の復活篇だ。

神木くんにやぶれ、志々雄に薫は連れ去られ剣心は海中に落下する。
そこで師匠の福山雅治に助けられ、再び修行へと没頭する。

今回は巨大戦艦も登場し、船内が戦艦三笠とも似ておりとても良く出来てるし船内を走り回ってバトルが出来るというセットの巨大さ。
マジで最高である。

そして志々雄の仲間の素性が明かされる。みなつらい過去を背負っての明治政府転覆を狙っているのだ。両親を笑顔で惨殺した神木くん。剣心とも笑顔で戦うが。。。あ、あれ?あれ?自分が破れたことを知り絶叫する神木くん。

最後の志々雄と対峙するのは江口さん伊勢谷さんも参戦。地獄の火炎を出しながら戦う志々雄。途中メアリージュンをああいいうことにするが、彼らでないと理解出来ない関係性のようである。お互いの反応を見て深いと思ったな。

まあ唯一の不満は、このシリーズ明治政府を悪く描きすぎてるな。穏健派の伊藤博文まで悪人とするとは。ゆるせん。幕府のままのがよかったか?そんなことはない。

とはいえ、その伊藤博文の行動が最後の感動を生むのだから仕方ない。
それとアクション、巨大戦艦など映画としては一番スケールアップしている。
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2015/01/11 01:16
3.7
前2作が自分の中でベスト級だったのだけど、今作はかなり残念な結果に。

かつては人斬り抜刀斎と言われた剣心がはじめて挫折を味わい、苦悩する部分が描かれるがその部分がひたすら長い。その割には訓練と哲学的な開眼をきちんと描かれるわけでもないのが残念。そこの説得力に成功していればもっと重厚な映画になれたと思う。例えばブルース・リーの格闘哲学や宮本武蔵の五輪の書などの様に誰もが唸らせることの出来る説得力が欲しかった。

それから、伊藤博文を悪者に描きすぎじゃないすか?彼は穏健派として知られており、近代日本の立役者であろう偉人なのにあそこまで悪く描く意味がわからん。

後半の囮作戦も作戦として間違ってると思うし、志々雄を呼び出すことにも失敗しているのだから。それに志々雄を追って剣心らが小船で戦艦に向かうが、一応言っておくが小船から戦艦には乗り移れないからね。

伊勢谷さん、神木隆之介くん、との戦いは前作どおり凄い迫力で、この映画での一番の見所だろう!この二人の背景をもっと描いてほしかったくらいにいいキャラクター。
しかし肝心の、志々雄とのバトルになると4vs1って卑怯じゃないすかね?
何故ここで志々雄の十本刀と四人衆を戦わせないんだ!!!!
志々雄の剣術も刃から炎を出すのは無しだな。かなりシラケる。マンガか!と。
いやマンガが原作なんだが(笑)、あくまでも肉体のアクションで魅せて欲しかった。

というわけで、前に2作が完璧だっただけに今作ではアラが見えすぎてしまった。
そうはいってもこれで完結とするのは本当にもったいない。このシリーズ独自の縦横無尽に走り回る殺陣なども他の作品では使いづらいだろうし、これだけの役者陣もなかなか揃わないだろうし。もっとスピンオフとかやってもらえないだろうか。。
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