コマミー

ランボー3/怒りのアフガンのコマミーのレビュー・感想・評価

3.6
【立ち直ろうとしながらも】

  [気まぐれ映画レビューNo.37]

※さぁいよいよ「ランボーラスト・ブラッド」の公開日が近付きました!今度は家族を救うため戦うという事ですが、ランボーの集大成的作品とも見ているため、より楽しみな作品となりました。という事なので、ランボーの作品の中から、自分が大好きな作品を抜粋しました。


今週公開される「ランボーラスト・ブラッド」。テーマは「家族」。ランボーが家族を持ち、"歳を重ねる"…、第一作から劇場で観てきた方なら、感激しない人はいないと信じている。
最新作公開に合わせて、ランボーと共に歳を重ねた人も初めて観たり、ランボーが好きだったりする若い人も、"第一作から振り返る"人も多いだろう。そんな僕が一番好きなのは、この第三作目だ。

今作のランボーは、親しいとされる恩師の"大佐を救う"というミッションを受ける訳だが、その前はなんと"仏門"に入っている。
ランボーが何とかして、"立ち直ろう"としているのだ。だが、先程も申した通り、また彼の身の回りで魔の手が下る事になる。

そして再び"戦場に戻る"ランボー。アフガンに降り立ち、現地の民族と出会うシーンがあるが、"子供と触れ合う"シーンがあるのだ。今までのランボーには"無い姿"も観ることが出来、ランボーの必死な姿も観ることが出来る。
そして本作で見物なのは、リアルなランボーことスタローンの"傷"だ。"治療のシーン"は本当に目を背けたくなるが、リアルを追求し、自ら身体を張るスタローン自身の"器量"を感じさせるシーンであった。

そんな点もあって、僕は第三作目がとても好きな作品でもあり、「ラストブラッド」の予習にも充分な作品だと言いたい。

戦争は様々な"犠牲"を伴う。人の命の他にも、彼のように"普通の人生を失う"可能性もあるのだ。心の中に常に戦場が映り、"疑心案義に囚われる人生"を送る人も少なくはいない。それを後に「PDSD」と呼ぶようになり、今も多くの元軍人が闘っている。
ランボーは、そんな人達の代弁者であり、彼は「政府」という戦場に向かって、問いかけ続けている。立ち直ろうとしている人を"救えない"アメリカ政府に。

そして「ラストブラッド」で、再び、スタローンがランボーに扮し、伝えるものとは…。

是非スクリーンで、目撃してほしい。
コマミー

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