ショウコ

ロード・オブ・セイラムのショウコのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・セイラム(2012年製作の映画)
3.3
魔女博物館に観光に行ったら毒されちゃったんだろうな〜って映画。でもなんと言うか…シャレとかじゃなく割と本気でやってるっぽいのが恐ろしくて面白い

多くの女性たち(男性も居たらしい)が処刑されたとして知られるセーラム魔女裁判ですが、実は集団ヒステリーなどではなく本当に悪魔を呼び出そうとしていたのだ!という話。彼等は火に炙られながら有罪を出した判事に「末代まで祟っちゃるからな😡」と呪いをかけており、その判事の子孫にあたるのが主人公…ってわけです

呪い発動のトリガーは音楽。ラジオDJをやってる主人公が送られてきたレコードを放送したらそれを聴いた人達がおかしくなっちゃう…って流れは「デビルズメタル」と同じ。ですがコメディとかではなくめっちゃ気合い入ってるんですよ特に映像!

とにかく現実味の無いシンメトリーな構図がたくさん出てきます。配色がサイケで美しく、狭い廊下や建物、人物配置まで左右対称でちょっとしたアートMV感があります。前半こそ地味ながら徐々に加速していった先の荘厳なラスト15分は薬物でもやっちまった様な陶酔にサタンさまーって祈りを捧げてしまいそうになる。かも。



劇中に出てくる死者数や判事の名前などは実際の資料と一致してるし撮影も現地でやったんだそうで…鼻で笑っちゃう悪魔崇拝ネタもここまでやり切ればいっそ清々しい。裸の女性たちの死体の山の頂で白目キメてる彼女の姿はギャグじゃ出来ませんよね。色んな所から怒られそうだし…

お産まれになった王の姿に伊勢エビが食べたくなる事必至🦞
ショウコ

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