ちびまる

ペインレスのちびまるのレビュー・感想・評価

ペインレス(2012年製作の映画)
2.8
生まれつき「痛覚」を持たない子ども。本来であれば人を危険から守ってくれるこの感覚を持ち合わせないために、自らを傷つけ、他人をも傷つけてしまう。

1930年代。危険因子として隔離された子どもたちはスペイン内戦、第二次世界大戦という時代の中で世間から忘れられて…。

一転して現代。1人の男がガン宣告の末、骨髄移植を求めて肉親探しを始める。そして物語は1930年代とリンクしていく。

実話ベースなんじゃないかと思わせるリアルな空気感があった。内戦や大戦中の人が人とは思えないような所業の数々の中にあって、こんなこともあり得たんじゃないかと錯覚させられたんだと思います。

「痛み」を知ってて、なお、人を痛めつけることの出来る人間の方がよっぽど怪物だと思いました。
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