TAK44マグナム

ネクロノスのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ネクロノス(2010年製作の映画)
3.2
悲報!人類滅亡か!?


天下のトロマがドイツの血みどろ大好き野郎どもとタッグを組んだスーパースプラッター!
全編の殆どが人体破壊で占められている、この手のが好きなマニアにはたまらない映画ですが、普通の常識人の方にとっては汚物の如きホラーです。
褒めてます!


かつて、悪魔の王のしもべとなった魔術師ネクロノスは地獄のゾンビ軍団を世に放ったが、人間の反撃にあい討伐された。
しかし現代に復活、忠実な悪魔であるゴランに命じて次々と人間狩りを行うネクロノス。
さらわれてきた人間たちはゾンビ軍団をつくるための材料やエサにされてしまうのだ!
悪魔が地球に侵攻するためには純潔な魔女の血が必要。
ネクロノスはどこかにいるはずの魔女を探していた。
はたして、地獄の門は開かれてしまうのか?
捕まった人々の運命やいかに・・・!?


・・・というストーリーらしきものは一応あるんですけれど、実際のところはひたすらゴランが人体破壊を行うのを見せられるだけ!
やれ、2、3人エサにしてしまえだの、人間が足りないからさらって来いだの、狂戦士(完成後の狂いっぷりはまさしく狂戦士!)を作れだのと矢継ぎ早やに下される命令を、ゴランがせっせとこなすだけのお仕事映画だったりするのです。
なので、物語的な面白さに期待してはダメ!
だって、ドラマなんて何も起きないもの!
ホンの少しだけ、捕まっていた男が脱走するアクシデントが起きたりもしますが、結局は皆んな仲良くバラバラにされ、ミンチマシーンでグロリンチョですよ!

つまり、グチャドロで凄惨な人体破壊シーンが「凄いでしょ!キモくて最高でしょ!」と、回転寿司のように回ってくるのを眺めるカタログ映画みたいなもの。
チェーンソーで手足ぶった斬りとか、心臓掴みどりや鮮血ブシャー、謎の液体で全身ドロドロなどを嫌ってほど無理やり堪能できますよ!
全裸の女子がアソコから口まで串刺しにされたりします!
魚の串焼きかよ!
でも、この場面はどこか妙にアートっぽかったりもするものだから始末に負えません(汗)

楽しく釣りをしていれば襲われ、湖で泳いでいれば襲われ、金髪女子を拉致してきた変態二人組も襲われ、ニュースでは連続行方不明事件を報じていたりしますがゴランの凶行を止める者はおらず。
遂には、処女の魔女であるミッシェルの家を襲撃!
その後は、ちょっとビックリな結末を迎えます。
いいのか、それで!?


全体的にグダグダ感が拭えませんし、あまりにもキチガイな内容に観終わるやいなやクラクラと目眩をおぼえましたが、とにかく人が酷い目にあうのを見たいんだよ!という精神の病にかかってるに違いない時に重宝しそうな悪趣味ぶりに拍手です!
そんな病には罹りたくないけれども!
オッパイにも事欠かず、さすがはトロマ・ミーツ・ジャーマンゴア、貫禄の横綱相撲でごわした!
ごっつぁんです!


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