おらんだ

ラスト・べガスのおらんだのレビュー・感想・評価

ラスト・べガス(2013年製作の映画)
4.3
58年来の親友であるビリー、パディ、アーチー、サム。唯一の独身者だったビリーが若い年下の恋人と結婚する事になり、バチェラーパーティのためにラスベガスに集結する。独身最後の夜を存分に楽しもうとする彼らだったが、パディだけが浮かない顔をしていた。

ラスベガス、男四人組、バチェラーパーティと来ると、どうしても例の記憶をなくす映画を連想してしまうが、関連は無し。よって中国マフィアのボスも出てこなければ、タイソンが酷い歌を披露する事も無い。難しいかもしれませんが切り離して考えましょう。

最大の目玉となる部分は、やはりキャストの豪華さ。主演4人全員がアカデミー賞受賞者。昔から映画史にその名を刻んできた名優ばかり。だからこそ、幼馴染で共に年を経てきたという設定にも説得力が出る。また、それぞれ年の重ね方がカッコいい。年齢以上の重厚感がある。最後にピシッとオシャレに決め込んだシーンなんかはスターの貫禄、オーラが溢れていた。

各人物にバックボーンとなるエピソードがあり、それぞれキャラも立っている。ビリーとパディの間の友情と軋轢、アーチーと息子の関係、必死に浮気をしようとするサム等、それぞれにドラマがある。
私が特に好きなのはサムのエピソード。妻公認で浮気を試みようとする、とんでもない話なのだけれど、結末にほっこりさせられた。

コメディシーンも多い。クラブでのいざこざや、その後の若者とのやり取りなど。50セントとコンシェルジュの会話も面白かった。水着のコンテストで、司会にLMFAOが出てきた時は驚いた。Party Rock Anthemですやん。

自分が70歳になった時、こんな風に若々しく素敵な老人でありたいと思わせられる映画。70までまだ50年近くある訳だけれど、中身の詰まった人生にしたいとしみじみと感じた。