少年期から親友だった4人組は老年期に。
それぞれの人生を歩み散々に住んでいたが、
独身貴族を貫いてきたビリーの結婚報告から物語が始まる。
いつしかギクシャクしてしまった仲を取り持つべく、それぞれが奮闘するが…。
四方どちらを見ても名優だらけのシニアムービー。
全員肝が座ってて
大抵の事には動じない「静」の面白さというか、
この4人の奔放さに振り回される楽しさがあります。
それでいて上品で落ち着きもあり、
安心して見ていられるので自宅でだらだらと見るには最適な作品かも知れません。
ジーサンズではありますが、
子供の頃の無邪気さが存分に残っていて、
むしろ老いたことによって思い出したような
無邪気さ、奔放さが自然と伝わってくるのが
名優たる所以でしょうか。
もしくは、ロバートデニーロら4人の本質的な姿が
あれなのかも知れないとも思え、
豊かな人生を羨ましく感じます。
悔いのない人生を歩むことなど到底難しく、
いろんな事に挫折し、諦め、妥協することに
慣れてしまいますが、
何歳になっても良き人生を取り返すのに
手遅れなんてことはない、ということを教えてくれます。
もちろんその刹那でしか手に入れられないもの、例えば仕事や富などもありますが、
不朽の愛や人間関係など、
それらを手に入れることを諦めてはいけないな、と感じました。
