次郎

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!の次郎のレビュー・感想・評価

3.6
くっだらねー。エドガー・ライト監督がサイモン・ペグとニック・フロストと組んだ。スリー・フレーバー・コルネット三部作、というかチビハゲデブ三銃士のラストはアル中賛美とみせかけたSFパロディ。異星人侵略者ってさっぱり観たことないためか後半部分はいまいちノリきれない感じがあったけど、本作の主役はむしろ音楽。
主人公たちがはイケてた20年前俺達を回想するということで、惜しみなく使われる90年代前半のブリットポップの名曲たち。開幕からプライマル・スクリームのLoadedが鳴り響き、その後もブラーやスウェード、パルプ、ストーン・ローゼスとあの時代の代表曲がてんこ盛り。しかも調べれば調べる程、歌詞とストーリーが一々リンクしているのだからたまらない。愛すべき映画馬鹿であり、音楽馬鹿でもある監督によるくっだらなくも愛おしい酔っ払い賛歌。
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