サイモン・ペッグとニック・フロスト、エドガー・ライト監督の三部作ラスト。
邦題サブタイトルから「今度こそコメディど真ん中」と思ったら、どんどんアクションが増えダークなSF映画でもあった。
「若いときの仲間とパブ巡り」だけでも充分コメディ映画になりそうなのに、贅沢にいろんな要素をぶち込んでくる。
ジェームス・ボンドとボンドガールが出ているし、ワトソン君なマーティン・フリーマンも過去2作と違ってメインキャスト。その意味でも贅沢！
さて、これはかなり好き！ 前の二作より主人公の年齢が上がっている分、キャラクターの深みが増している。
テーマも「過去の栄光、辛い現在との訣別」「アイデンティティ」「世代交代」を感じさせてコメディの割に深い。
まあ、ひたすら呑んで戦う話というだけなんだけど笑
最後のパブで、主人公ゲイリーと友人アンディがお互いの境遇と本音をさらけ出す場面は男の友情が感じられて胸熱だった！
青光りする侵略者集団、シンプルなのにクール。ピアーズ・ブロスナン演じる高校時代の先生も、007好きとしてはウットリだった。
ゲイリーがラスト、変わったようで変わらないのが微笑ましい。年をとれば変わるかというとそうでもないし、変わったからエラいわけでもないんだよね。
