ぶみ

LIFE!のぶみのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
3.5
ジェームズ・サーバーの短編小説『ウォルター・ミティの秘密の生活(The Secret Life of Walter Mitty)』を原作とした1947年のアメリカ映画『虹を掴む男』を、ベン・スティラー監督、主演によりリメイクしたドラマ。
伝統的フォトグラフ誌「LIFE」で働く主人公ウォルターが、同誌の最終号のために撮影されたフィルムを探す姿を描く。
オリジナルは未鑑賞。
監督であるスティラー自らが主人公ウォルターを演じでいるほか、クリステン・ウィグ、シャーリー・マクレーン、アダム・スコット等が脇を固めているが、中でも渋く熟練の演技を見せてくれたのが、登場シーンは少ないものの物語の鍵を握るフォトジャーナリスト、ショーンを演じたショーン・ペン。
物語の序盤は空想癖のあるウォルターの日々を描いており、時々挿入される空想シーンはクオリティが高く、飽きさせないアクセントとなっている。
そして、中盤以降はウォルターがショーンを探す旅に出ることとなり、グリーンランド、アイスランド、アフガニスタンと世界を転々とし、ヘリから海に飛び降りたり、スケートボードで坂道を下ったり、火山の噴火を目の当たりにしたり、はたまた高山に登ったりと、冒険活劇とロードムービーを掛け合わせたような展開に舵を切る。
その先に見つけたフィルムは、まさに人生=LIFEの真髄を切り取ったものとなっているのは、何とも憎いところ。
ウォルターのような壮大なる冒険に出かけるのも、次の一歩を踏み出すきっかけとなるのはもちろん、日々の積み重ねが大切であることを教えてくれるとともに、映像、音楽ともセンスの良さが光る一作。

〜世界を見よう
  危険でも立ち向かおう
   壁の裏側をのぞこう
    もっと近づこう
     お互いを知ろう
      そして感じよう
       それが人生の目的だから〜

それが、君のライフ。
ぶみ

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