公開当時ヒットしていたのでいつか観たいと思っていたのですが、鑑賞後、映画館で観たかったなと思いつつも、
20歳の大学生だったあの頃以上に25歳の社会人である今観たからこそ響いたものがあるのではないかと思いました
空想で紛らわす日常のすぐ隣、足を踏み出せば冒険があるんだなという非日常感と、空想を凌駕する現実の面白さに引っ張られる前半と、
日常を打ち破った冒険の先にこれまでの人生の結晶がある後半という構成が圧巻でした
選ばなかった(選べなかった)人生の悔いや小さな逡巡に齷齪する日常から脱却する物語は映画にも多いけれど、それまでの日々を肯定しながら新しい1歩を踏み出すところがこの映画が群を抜いている点かなと思いました
監督・主演のベン・スティラーが(当然ながら)すごく良くて、主人公は前半冴えないのにどんどん人としてかっこよくなっていくのが顔つきによく顕れていてその芝居に脱帽しました
主人公の空想癖の布石のようなオープニングタイトルからとてもわくわくしました
