あと一歩を踏み出す勇気になりそうな映画。カメラマンを探しに行くことを決断して廊下を走りだすシーンに始まり、飛行機やヘリコプターに乗る時、漁船に飛び移る時、自転車やスケボーなど、主人公が決断し前へ踏み出すシーンが多くそして印象に残ります。人生の岐路に立っている人が見たらより刺さりそうな気がします。
この映画は監督・主演を務めたベン・スティラーももちろん良かったですが、それ以上にカメラマンを演じたショーン・ペンが好きでした。男が憧れる男ですね。セスナに乗って火山の噴火に突っ込んでいく後姿はさながら神風特攻隊のよう。写真の中からの「来いよ」もカッコ良すぎました。短い出演時間ながらもさすがの存在感を発揮しています。
大自然の映像美もまたこの作品の大きな魅力。スケボーでアイスランドの広大な大地を疾走するシーンは観ていて爽快でした。伸びるゴム人形でスケボーと交換してくれるなんて少年は人が良すぎるし、アイスランドは良い人揃いの国なんだと勝手に認定。ロケ地となったアイスランドにいま行きたくて行きたくて仕方ありません。絶対に行ってやる。
