みきてー

渇き。のみきてーのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
4.2
「パコ~」「嫌われ松子~」のキラキラ夢描写が全力でバイオレンス方面に振り切れたような映画。
「セルビアンフィルム」に☆4.7をつけるような悪趣味な人間なので、嫌な気持ちにはなるにせよ非常に楽しく見られました。中島監督作では一番好き、というか性に合ってました。細かい意味不明な部分も多かったように思いますがあんまり気にならなかったです。

現代人はマルチタスクが当たり前になってから、情報処理能力がズバ抜けて増強されたらしい。ツイッターしながらお喋りとか、食事しながらTVとか、仕事しながらFilmarksとか…で…す……
その反動で静とか侘び寂びよりもとにかく情報量が多いカルチャーに心惹かれる傾向があるそうです。作中でも使われていたでんぱ組の楽曲なんかが一例かと。こういった状況を踏まえると、今作の意義は、中島監督の作風を2013.年版にアップデートしたことであると言えるでしょうね。

一回見ただけでは入ってこないほどチャカチャカした編集のOP10分(実際3回位見なおした)は見ているだけで飲み込まれそうな勢いがありました。

女優陣もみんな素晴らしい。小松奈菜、橋本愛、中谷美紀、二階堂ふみ、そしてベリーショートのシャブ中・森川葵ちゃんが最高。若手女優の才覚を見抜く確かな制作陣の目にも感嘆します。