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渇き。のパピコのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
4.1
「娘が失踪した」と別れた元嫁から連絡があった元刑事。娘の行方を探すうちに、娘の知られざる素顔が明らかになる。

加速する暴力、目まぐるしく変わる展開、ポップな演出と血が交互に映し出され、観ている人の脳が麻痺して暴力性に興奮していく感じがありました!
麻薬映画ですね。画面に暴力性が欲しくなります。
暴力、グロが苦手な人は観るの控えたほうがよさそうです。

究極の家族愛、家族への執着。
壊れた家族でも、顔も忘れていた家族でも、完全に関係を断つことはできない。
1番小さい共同体である家族は、それぞれ不思議な感情がつきまとう。
今作は歪んだ家族への感情が物語の根底にあります。

出てくるキャラ全員クズで狂ってます。
クズ同士のサスペンス、バトロワ。
基本的に登場人物全員痛い目に合います。
リアルに痛さがわかるグロ描写と派手にコミカルに暴力するシーンがあります。

役所広司オダギリジョー妻夫木聡は最高です。
若手役者陣も揃っていて面白いです。

監督の作家性を色濃く出ているので合う合わないは極端だと思います。
オススメするには人を選ぶ作品ですが、僕は大好きでした。
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