長船

渇き。の長船のネタバレレビュー・内容・結末

渇き。(2013年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

詳しいことはわかりませんが、
まず、「追い込み」的な役作りは役者が自発的にやる事に恐らく社会的合意があったんであって、それがいつの間にか倒錯したんだろうなと思う。それは、去年も問題になった表現者の露悪的な価値観の延長にある様に思える。つまりは観客、時代の空気との共犯関係(褒めてたこちら側にも一定の責任)がある。
ちなみに、演技の切迫感を出す為に実際に役者を追い込まなくてはならないとしたら、それで出る面白さはドキュメンタリーとしての面白さだと素人目には思いますが(ちなみにドキュメンタリーも「フィクション」なので、、、)。

個人的にはキャスティングが上手いというか、悪くいうとそれだけ(それも監督の技量なのかもですが)だという印象は、先に見た「来る」からの中島監督の印象。結構感覚的に、ビビッと来ることを優先して、自分のそういう感覚を信じてやっている方なのかなと思う。この辺の人たち、類似監督の映画は、日本では「ヤバい映画」として、人として隠してる良くない部分をくすぐる様な作品として一定の支持がある。そこに理性的に声を上げられるかどうかで、先行きが変わってくるんだろう。

敢えて言うことでもないけど、切り離して作品単体でみても好きじゃなかったです。
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