Hondaカット

渇き。のHondaカットのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
3.4
69点。問題作にして、周りのうるさ型映画ファンの評判もすこぶる悪いのでハードル下げて観た結果、まあまあ楽しめた。

中島監督作では『下妻物語』が一番好き。自分の心が狭いせいか、作を追うごとに色んな“鼻につく”部分が多かったり、基本的に全部を作り込むCM的画づくりや演出が映画の長尺だとキツイ/飽きる/疲れる、というのがある。

今回もグロだエグいだ言うけど、結局は編集や演出が飽きる/疲れる、というのに尽きた。確かに言わんとしてる事ややってる描写は興味深い。メリハリが無いのだなきっと。映画には抜きどころや、ひっかかる為の間や構成が必要なのだ。あと、役者を信じて無いのかな?という創作法もあまり好きになれない部分かもしれない。

グロさやエロさもたいした事ないし(もちろん普通の一般高校生がシネコンに観に来るタイプの割りにはやってるけど)、狂気も作り物にしか見えない(韓国映画みならってほしい)けど、小松奈々の存在感は抜群!だし、役所さんの演技も説得力はとてもあった。ラストの5分はいらん。
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