わらじ

渇き。のわらじのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
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(追記)
作品としてめちゃくちゃ好きなのに、結局こういう映画をきちんとした契約で誰の権利も侵害することせず撮ってる人はいないのか…???
としんどい気持ちになってしまった

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約3年ぶり3回目の鑑賞

アマプラに『来る』も来て話題になってるし、中島哲也×小松菜奈祭りじゃ

公開当時みたときは、なんか怖い暴力映画、くらいにしか思わなかったんだけど、観れば観るほど発見があって、面白いので、これはスルメ映画

映像とか編集に、精神まいっちゃってる役所広司とかヤク中の見え方とか考え方が反映されてる(たぶん)から分かりにくいんだよな〜
映像がラリってるというか
それで初めて観た時はあんま理解できなかったのかも

失踪した娘を探す父が、いろいろ調べるうちに、自分の娘がドラッグを売ったりヤクザとか売春斡旋に関わってたりしてた事を知るっていうあらすじ。
キャッチコピーも、「愛する娘は、バケモノでした」で、娘の加奈子(小松菜奈)がヤバいっていう宣伝のされ方なんだけど、実際観ると、この娘と同じくらい父(役所広司)もヤバくて結局マトモな人誰もいないじゃん…ってなる話。
父の暴力と母の無関心が加奈子を作った…という設定にも成り得るんだけど、愛されて育っても、加奈子はあの加奈子になっていたんじゃないか?と思わせる。
ちなみに劇中で一番まともなのは、橋本愛じゃないかな

妻夫木聡の絶妙な気味の悪さが際立つ演技(褒めてる)がすごくて、そこも見どころ
中島哲也監督は妻夫木の使い方もすごい(『来る』も)

あと3回めにして、渡辺大知と葉山奨之が出てるの認識した!
知ってる人増えると過去作みたときに、あ!出てるじゃん!てなるの楽し〜〜
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