「渇き」
冒頭、雪景色。愛してる、ぶっ殺すの言葉。クリスマス、教会、クラブ、殺人、娘の部屋でシャブが見つかる。学校、プールで虐め、暴力描写、捜査…本作は深町秋生の原作を中島哲也が監督したミステリーとバイオレンスを混ぜ合わせたレイティング映画で久々の鑑賞をしたが役所広司の芝居が迫力あり、小松菜奈は小悪魔そのもの、清水 尋也は陰そのもの、妻夫木聡は最低な人間そのもの。物語は失踪した娘を元刑事の父が行方を捜す。だが徐々に彼の人生の歯車が娘と自分の過去に壊される…本作はまず父親の視点、娘、ボクの視点で描かれボクの語りが混じる。前作告白のキャストが数人出演し、また最新作来るでは渇きの出演者が数人起用。またサントラも良いが本作オリジナル曲と思われるボクの一人称時の音楽は良い。構造的にややこしい作りだが、登場人物が皆クソってのが笑える。汚い言葉のオンパレードでカット割多く、カラフルで小松のぱっつんが可愛らしく正気の沙汰とは思えない展開祭りだ。