オル

渇き。のオルのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
2.0
劇薬エンターテインメントは言い過ぎ。

小松菜奈の鮮烈なデビューを飾った映画作品。

内容は超バイオレンスにつき、取扱注意。R15では甘い。グロさは下手なスプラッター超えてるぞ、これは。

役所広司の圧倒的存在感は健在だ。
この役者の演技は周囲の人間を喰っちまう。

役者は若手含め悪くないが、やはり役所広司が強すぎる。良い意味でも悪い意味でも。

小松菜奈の透明感はこんな内容でもちゃんと発揮されている。

こういった役どころで用いるのは中島監督ならではだが、よく見出した。

それにして映画デビュー作で6人とキスで話題にするってなかなか危ない橋を渡ったな、今こうして売れているからいいものの…。

元々それも狙いの内で、専属にする心づもりでもあったのだろうか、恐ろしい監督だよ。

内容はちょっとでもヤバいと思うやつには近づくな、そういう話。

一昔前のハードボイルドものの様な演出だが、ただただ、異常な内容。

まるで『富江』の様な魔性力。
というか、『富江』だった。

ただ、何よりも『役所広司』が強烈だった事の方がこの映画の魅力。

やはりこの役者は凄すぎる。

しかし、ストーリーは全然よくわからなかった。

そんな作品なわけで、一般にはオススメし難い。

中島監督の作品が好きなら観るべきだが、如何なものか。
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