劇薬エンターテインメントは言い過ぎ。
小松菜奈の鮮烈なデビューを飾った映画作品。
内容は超バイオレンスにつき、取扱注意。R15では甘い。グロさは下手なスプラッター超えてるぞ、これは。
役所広司の圧倒的存在感は健在だ。
この役者の演技は周囲の人間を喰っちまう。
役者は若手含め悪くないが、やはり役所広司が強すぎる。良い意味でも悪い意味でも。
小松菜奈の透明感はこんな内容でもちゃんと発揮されている。
こういった役どころで用いるのは中島監督ならではだが、よく見出した。
それにして映画デビュー作で6人とキスで話題にするってなかなか危ない橋を渡ったな、今こうして売れているからいいものの…。
元々それも狙いの内で、専属にする心づもりでもあったのだろうか、恐ろしい監督だよ。
内容はちょっとでもヤバいと思うやつには近づくな、そういう話。
一昔前のハードボイルドものの様な演出だが、ただただ、異常な内容。
まるで『富江』の様な魔性力。
というか、『富江』だった。
ただ、何よりも『役所広司』が強烈だった事の方がこの映画の魅力。
やはりこの役者は凄すぎる。
しかし、ストーリーは全然よくわからなかった。
そんな作品なわけで、一般にはオススメし難い。
中島監督の作品が好きなら観るべきだが、如何なものか。