ぶちょおファンク

愛の渦のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

愛の渦(2013年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★1.5 中盤★2.5 終盤★1.5

大根仁さん監督ではありましたが『恋の渦』は稀に見るクズ映画で、
その原作と脚本の劇作家・三浦大輔さんが本作では監督も務めており、まだこちらの方がマシでした。

しかしこれから乱交しよう、したいヒトたちが集まってまず世間話で距離縮めて打ち解けようとしてどうすんの?
そもそもそういう趣味趣向、行為のみが目的で集まってて、
普通の流れでの性行為への『順序が面倒』で、そして不特定多数と楽しみたいから集まってんのに、その会話劇で始める意味が分かりません。
そういう世間話は『一回戦後』のインターバルにしてくれ!

こういうシュチュエーション・コメディーっぽい会話で展開を楽しむのも『舞台劇の世界』でなら有りですが、
舞台より現実的表現方法の映画の世界でこの始まり方が面白いとは思えないし、
初対面での気まずい、しかもエロでの微妙な空気感は『一般人』の出会いなら普通だが、ど変態が集まるような場で日常感覚での空気感を出してもリアリティーではない。
変態なんて所構わずです。

ようやく一回戦が終わりインターバル後も少しそんな自己紹介的な会話をしていましたが、
基本こういう場でのプライベートな質問は嫌われるし知られたくないもんで、
その場に合ったエロトークくらいから面白くはなったけど、
最後ら辺に少し『恋』とかの想いを入れたり、
窪塚演じる店員がコトが終わって散らかっている『ただ性的快楽を貪った』側(はた)から見れば虚しさしかないゴミを掃除中に入るメールもなんか説教くさくて嫌だった。
要するのこの辺の恋だとか愛の結晶とかの描き方が良いなぁ〜…っと自分は思わなかった、センスが合わなかったんですね。。。

書くジャンルが違うので比較するのも意味ないのかもですが、
ワタクシは亡くなった中島らもさんや宮沢章夫さんらの劇作家が書く本の方が好みなので、三浦さんとは合わないと実感しました。

2017年161本目