Qちゃん

愛の渦のQちゃんのレビュー・感想・評価

愛の渦(2013年製作の映画)
1.8
戯曲賞取ってる伝説の舞台って、嘘でしょこれ。

完全にポランスキーの「おとなのけんか」のゲスい廉価版。もとい劣化版。

よくあるワンシュチュエーションもの、ただ乱交目的の秘密クラブって状況が少し風変わりな設定なんで、初めはお上品ぶってた人たちが徐々にエグい心理戦になって、直球出始めて、衝撃の人間関係や事実が明るみに出てきて、やがて結局刃傷沙汰とかまでいくのかなとか思ってたら、うすっ!!内容薄っ!!

別に格差から派閥生じたり、状況の変化によって派閥間での人の移動や派閥自体の変動もない。
てか職業とか、そういう格差生じさせやすいネタを、状況的に聞く必要ないのに皆にチラッと聞いといて、そのネタ使わずそれでおしまいにしてる。なんやねん!

参加者たちは、ただ性欲持て余してるだけのありきたりな人たちばかりで、なにも深いもの背負ってない。
故に、これを機に解決することもないし、実際なにも解決しない。
窪塚くんやってる支配人側の人の「重いもの背負ってる人なんてここにはいない」(だっけな。。)状態。なんならこの人が一番苦悩してそうだったわ。あとのメンツはいろいろ努力不足、かつ感じ悪いわ。

これはシチュエーションスリラーでも、心理サスペンス劇でもなく、むしろ本当にこういうクラブあるなら、それまんまこういう感じなんじゃないだろうか。とにかくしょーもない。

なんとなく門脇麦ちゃんと池松くん、こういう変な作品よく出てるイメージ。この2人も、もっといろいろ抱えた闇の深い役なのかと思いきや。絶対もっと生かしようあったやろ。
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