のうこ

海の沈黙ののうこのネタバレレビュー・内容・結末

海の沈黙(1947年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

沈黙の中で時計の音だけが響き渡り、彼は話し始める。彼に耳を貸さない姪は、彼の視線に横顔を向ける。彼は彼女の横顔に話しかけ続ける。彼が前線に赴くこととなったことを知り、横顔ではなく、視線を向ける。このときの目の輝きが素晴らしい。そして、彼らの視線は神に向けられる。そして最後は2人とも横顔を向けて終幕。時計の音が最後の最後で本当に重く響く。今までは本当の沈黙ではなかったが、最後の最後で二人は真の意味での沈黙をすることで時計の音が響き渡り、時の重さが重くのしかかる。指の動きも印象的であった。
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