自分の国の素晴らしさと偉大さとを実感しながらも自称フランスLoveを語るドイツ将校vs沈黙するフランス人。メルヴィル、デビュー作がこれとかかっこよすぎる。「手はよく見ると顔以上に感情が現れる」とい…
>>続きを読む激しい身振りの演技が無いからこそ鋭く光る感情表現が素晴らしすぎる
犬の鳴き声で来訪を予感させたり、旅立ちの日の朝ノックで一縷の望みを抱かせたり、些細な演出がここぞとばかりに輝いていた
ヴェルナーのこ…
彼女の視線に、射止められて、椅子から動けなかった。
海の奥深くに潜ったような気がして、息を止めたまま観ているようだった。
Adieu 彼女の言葉が私を水面へと引き上げた。
沈黙とは裏腹に彼らの視…
時に周りが人に囲まれていても、孤独を感じる時がある、それって足りない何かを探し焦燥に駆られているような感覚なんだと思う。よく分からないけど。
それにもう一つ、人はいつだって孤独だが、それを和らげてく…
人と人の心が触れ合う瞬間が確かに捉えられていて、その尊さに震えそうになる。
沈黙の中にある、張り詰めた緊張感と各々の心の動きには始終ざわざわとした気持ちにさせられる。
唯一発した言葉がさよならなのが…
沈黙するしかないしそれが最大の抵抗っていうの分かるけどお爺さんがベラベラナレーションするのがズルい気がしてならない。
原作はどういう風になってるのか気になるけど。
そして姪御さんが正面向く時の必殺技…
沈黙を助長させるような秒針の音が心地よかった
今まですべて話したことを“この部屋の壁が聞いたこと”と表現するのが個人的にすごく好き。返事をしなくたって心には届いているし天井も壁もすべて覚えてるよね
…
ドイツ占領下フランスの田舎で下宿する理想主義者の将校が、老人とその姪に滔々と両国の融和を語りかけるも沈黙の抵抗にあう。
三者が一切会話しない独白とナレーション劇で高まる緊張感。
物言わぬ姪の瞳の美…
“残忍なナチス・ドイツの犯した犯罪が、人々の記憶からぬぐい去られない限り、この映画は仏独関係の改善に寄与しない。”
ヴェルコール作の同名のレジスタンス文学『海の沈黙』が原作である本作品は、この…