マツタヤ

ブロブ/宇宙からの不明物体のマツタヤのレビュー・感想・評価

3.5
ソイツは夜中の3時にパチッと急に目を覚ます。寝静まった家の中をそろそろと歩き出す、物音も立てずに。
おお、そして得体の知れないナニモノかが天井高くから素早くバサッと舞い降りてソイツの体全体を包み込むのを目撃する!これが宇宙からの不明物体なのか!?まるで真冬の寒い夜にニンゲンを暖かく包み込む羽毛布団のように覆い被さるではないか!いや待て、よく見よ、それは布団ではないか?そう、よく見ると布団だった。

さて話を続けさせてほしい。
覆い被さったナニモノか(まぁ布団である)から触手の様なものが伸び、昨夜寝る前にニンゲンとやらが置いていったケータイデンワという現代を代表する文明の利器を掴み取りナニモノかの中に取り込むではないか。取り込んだ中で怪しく光りだすケータイ、しかし取り込まれた光は外には届かず、そう夜中の3時は他にもニンゲンが寝ているやもしれないのだ、光が漏れて見つかるわけにはいかない。いやはや大きな物体の中には何でも取り込んでしまうのだろうか!いやまて、とても暖かいではないか、う〜ん気持ち良い、ここは天国なのだろうか!(冬の布団の中ってサイコーですよね)

そしてしばらくして、、、ううう、暑い、物凄く暑い!これが宇宙の力なのか、中でケータイを見てたら物凄く暑くなってきた!溶ける、溶けてしまううう!!(布団って顔まで被ると暑いですよね)
いやはや人でも何でも溶かしてしまうのだろうか、この中は確かに恐ろしい。途中、何やら知ったようなニンゲンの顔が周りに浮かんできたりして、どうやらそれは過去にこのナニモノかが取り込んだ後、溶かして食べた獲物の顔が消化しきれずに中で漂っているのではと思ったがどうやら違うらしい。単純に懐かしい夢を見ていただけのようだ(寝落ちなんだろ)

どれくらいたったのだろうか、おお1時間半ではないか。あっという間のような長かったような、しかしこれは不明物体に取り込まれたニンゲンしかわからないのかもしれない。全てが終わった後、まるでアメーバが分裂するかのごとく、中からはまたそっと出て行く何かを見た。相変わらず音も立てずに(いい加減、これを読んでる人が音じゃなくて腹を立ててないかの方が心配だ)
分裂した片割れは一階のリビングに降り、冷蔵庫を開けるとまるで不明物体の体内にあってニンゲンを溶かす酸のような泡立つ物質に手を伸ばす。あぁ、冷たい。布団(不明物体?いやそう結局ただの布団である)の中で1時間半暑い思いをした後に飲むファンタはサイコーとかってぬかしておる。メロンソーダの緑色はさも不明物体のようだがホント、ニンゲンは不思議なものが好きなようだ。。

以上がことの顛末である。できることならこれらの文章を缶コーヒーBOSSのトミーリージョーンズ吹き替えで脳内再生してみていただけたら。いやくだらない、本日の私が夜中寝覚めて何を思いたったかいつもと気分変えて布団の中、スマホで映画見てましたってだけの話しなんですけど。
でもブロブ/宇宙からの不明物体、ホントこんな感じでどんな感じか不思議と面白いですよ!ブロブが取り込んで殺されてゆく人たちの色んな死に方が楽しめました!!
マツタヤ

マツタヤ