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ラストエンペラーのBのレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
3.0
ずっと観てみたかったラストエンペラー。
作り込まれた色褪せた紫禁城とラストエンペラーの世界観だとは思うのに、全編の会話が英語なのが拍子抜けし、どうも気になり入り込めない。急に薄っぺらく感じる。そこまではしないんだって。

溥儀と甘粕やジョンソン先生、皇后、戦犯収容所長との関係が、スピード感がない長い映画内でもなんかいまいち心に刺さらず感動も驚愕もスリリングさも特に感じなかった。

溥儀のラストエンペラーとしての人生は波瀾万丈だが、史実とは違う様だし、歴史に疎い私でもなんか作られた悲哀ドラマの域に見え、彼に同情も感じず、感情が揺さぶられる事もなくだった。
ネズミを投げつけたり、乳母の片乳がやたら出たり、皇后の胡蝶蘭むしゃむしゃ等は不自然に感じた。
なのに長い劇中で、リアルな日本の非道映像だけはきちんと流されていて、日本て酷いなという印象は強烈に感じた作品だった。
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