すぎち

ラストエンペラーのすぎちのレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
4.3
数年前に亡くなった父が映画好きで…自分が子供のときに近所のレンタルビデオ店へ一緒に出向き…子供用アニメ映画以外ではじめて観た映画作品がラストエンペラーでした

子供でしたから当時観た内容はあまり覚えてないですが…物語の冒頭と坂本龍一の素敵な音楽だけは覚えてましたね

日本人なら中学の社会史あたりで必ず学ぶ
清朝最後の皇帝・溥儀の不遇な人生を描いた物語です





▽以下ネタバレ注意▼





自分が知ってる溥儀の人生のそのものが描かれていると思いますが…(創作も盛り込まれてるらしい…)2歳で清朝皇帝に即位するがその後の辛亥革命により退位。
実権も失い紫禁城に閉じ込められ、北京政変のクーデターでは逆に紫禁城から追放されるも日本の庇護を受ける

満州国皇帝として迎えられるが実際の皇帝とはほど遠い大日本帝国の傀儡政権の飾りであり、日本が敗戦したあとはソ連に捕らえられ中華人民共和国から戦犯として扱われ収容される

当時の中華民国、大日本帝国、中華人民共和国…国民党、共産党などに人生をかき乱され同情すらしてしまった

当時学校でラストエンペラーの溥儀を学んだ時にも同じような感情を抱いたのを思い出しました…

歴史を再勉強する意味で素敵な作品であり
清朝時代の美しい建物や生活様式、皇帝と皇后などとの確執などが見れ、また出演者の多いので緊迫感や迫力を感じられました。

中華史の一部であるがこの壮大さを観る価値はあります。

最後に毛沢東の写真がたくさん出てくるシーンがありますが、真っ先にいまの中国とロシアの指導者の顔が浮かぶのはなんででしょうか?…

どんな時も平和な世の中でありますように
すぎち

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