上海十月

ラストエンペラーの上海十月のレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
4.5
昨日は、偶然ですがクライテリオン版のDVDでベルトリッチと製作者のジェレミー・トーマスそして坂本龍一のオーディオコメンタリーをずっと見ていた。とにかくベルトリッチのイタリア語訛りの英語解読するのに異常に時間がかかりイライラすると言うような事態に陥っていた。だけれどもジェルミトーマスも結構聞き取りにくい困ったもんだと。自身の英語力のなさを痛感し、しばし反省する。但し、坂本龍一の英語だけは、素晴らしく、よく聞き取れたので内容がよくわかって、とてもうれしかった。「戦場のメリークリスマス」を発端に大島渚からベルトリッチに移行し最初のオファーは、役者だった。その後、撮影終了後、半年経ってから突然音楽の依頼が来たことがよくわかる。オーディオコメンタリーの内容は大半は溥儀の人生についてと、その当時の中国の政治状況や日本と中国との関係そして戦後の文化大革命の話がメインでしたね。ヴィットリオ・ストローラーが色が違うと叫んでたり何かしてると言う内容は坂本龍一が専らしゃべっていたような気がする。ラストに至っては坂本龍一がエンドテーマと共にオープン・マイ・ドアと言いながら、ちょっと歌ってた。気がついた人が多いかもしれませんが、この映画の重要な部分は扉とかドアといったところが多いのと、オープン・ザ・ドアと言う言葉が節目節目で出てくる。その点を坂本龍一は指摘しラストのちょっとした歌につながっていると思います。日本のDVDには、このオーディオコメンタリーが付いてないらしいので、なぜこんな面白いものをつけないのか疑問でならないですね。相変わらず日本の配給会社のDVDも映画愛がないなと感じます。版権とかいろんな問題があるのかもしれませんが、こういうのは、入れていただきたいと思いましたね。そして、本日77歳でベルトリッチがお亡くなりなられたので驚いた次第です。ご冥福をお祈りします。
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