福福吉吉

ハンガー・ゲーム2の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)
3.5
主催者の意図に反する形でハンガー・ゲームに勝利したカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、独裁国家への反乱を象徴する存在となりつつあった。それに危機感を抱いたスノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、彼女を亡き者にしようと歴代優勝者参加の記念大会を開催する。カットニスはピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)とともに再び戦いに挑む。

前作で独裁国家パネムの世界観がはっきりしていたため、ストーリーはとても分かりやすかった。

本作はストーリー全体がパネムへの反抗を描いた作品になっており、ハンガー・ゲーム自体もその一部となっている。ゲームを観て楽しむ部分もありながら、全ての根幹には「反体制」の意思が示されていて、とても心に響く作品になっていて良かった。

前作のうわべだけの関係ではなく、ピータがカットニスにとって大きな存在になっているところも良かった。ピータのカットニスを大事に思っている部分が良く描かれていた。

前作でも充分、悪党だったスノー大統領が本作では悪意むき出しになっていて面白かった。こんな人が大統領になってはいけない悪の見本のような人物に仕上がっていた。

前作よりも何を描きたいのかはっきりしていて、すんなり受け入れることができた。とても面白かったと思います。
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