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ハンガー・ゲーム2のエディのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)
2.5
12の隷属地区から選出された若い男女二人が、最後の一人になるまで殺し合いを続けるゲームをさせられるサバイバルアクション。

シリーズモノって、1作目が不満でもずるずる観てしまう。第1作がいまいちだったけど、もしかしたら面白くなったかと思って観てしまったが、やっぱりいまいちだ。

今作は、始めから主人公カットニスを対象にしたゲームになっている。初回でカットニスが取った行動が隷属地区の独立運動を蜂起させるキナ臭いものなので、見せしめに殺そうとしたためだ。しかし、単に暗殺したら暴動が起きるので、ハンガーゲーム上で戦わせて死んでしまうことが一番ということで、再びカットニスたちが選ばれてしまったのだ。。。

SFやアクションはフィクションだが、そのストーリーの中での世界観がしっかりしているとリアリティを持つようになる。しかし、勝手にルールを変えるなどのご都合主義になったり、主人公を引っ張り出すためのストーリー展開があまりにも強引だと鼻白んでしまうものだ。

その意味で言うと、ハンガーゲームの勝者は二度と選出されないというルールを無理やり変えて再度出場させたりするこの映画の世界観は全く共感できない。隷属地区の暴動を避けるためなら、むしろカットニスの報道をしなければ良いのに、何度も引っ張り出して問題視するとか、ゲーム上での頻繁なルール変更は、いかなる状況でもこういう世界にはらなないだろうと思うので、SFとしての最低限のリアリティすら欠けているのだ。

長年独裁政治をしてきた割には、大統領と側近の思考があまりにも幼稚すぎる。普通に考えれば、それをやるとますますカットニスが神格化させてしまうと思うことをどんどん進めるのだ。

あまりにもご都合主義満載なので、「途中までルールを頻繁に変えてカットニスが死ぬかとはらはらさせるけど、どうせ最後は優勝して、隷属地区の希望になるのだろう」と思ってしまうので、オチは完全に見えてしまっている。。。

白眉は能天気な体制側だと思っていたエフィーが泣いたことくらいかと思ってしまった。
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