グリーンツー

キタキツネ物語 -35周年リニューアル版-のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

35年前に公開された名作のリメイク。

個人的には…微妙。動物ものならドキュメンタリーで、「EARTH」や「オーシャンズ」に代表されるように当時を遥かに凌ぐ技術の作品が数多く存在する。だから、今回の作品を観てもあまり凄いと思わない。比べること自体がナンセンスというのも分かっているんだけど。この作品には「リアリティ」をあまり感じない。いっそ台詞を無くすとか、思い切ってアニメにするとかした方が良かった気がする。オリジナルを観たことないから、よく分からない部分もあるんだけど。子別れの場面はこみ上げてくるものがあるけど、それ以外は…。民家にキタキツネが忍び込む場面、普通に考えたら民家の所有者の許可を得ないと撮影できないはず。犬だってそう。誰かに飼われているなら、撮影に使う場合は当然飼い主の許可を得ないといけない。スノーモービルに追われる姿もそう。だから、これが「自然な姿」かと聞かれると「?」がつく。よく出来た「ドラマ」だとは思うけど、「ドキュメンタリー」ではないと思う。

主人公のキタキツネ、やけにアツいキャラクターだなーと思っていたら佐藤隆太が演じていた(^^)。これは最高に良かった。他には平野綾が出演。「涼宮ハルヒ」シリーズは好きだから、彼女の出演も嬉しかった。

でも、この作品や「南極物語」のお陰で今の日本で動物ものがウケるようになったのは紛れもない事実。だから、観る時はちゃんと「RESPECT」の気持ちも忘れないようにしないと、と思う