ノッチ

ひきこさんの惨劇のノッチのレビュー・感想・評価

ひきこさんの惨劇(2013年製作の映画)
2.5
ネットアイドルの千恵がメインレポーターを務めるインターネット番組「怪怪ちゃんねる」。

視聴者から投稿された心霊現象を検証していく番組なのだが、ほとんどはやらせで、番組プロデューサー以下スタッフでネタをねつ造する日々。

しかし「ひきこさん」をネタにしたところ、怪現象や殺人事件が発生する。

都市伝説『ひきこさん』を題材としたフェイクドキュンタリー。

ドタバタ騒ぐだけの作品かと思っていたら、予想に反して真面目な作り。

打ち合わせや取材の様子などはなかなかです。

最初は仕込みでひきこさんを登場させたのに、本物のひきこさんが出てくるというのは、実話怪談でも作り話がいつの間にか本当になって拡散していくというのと同じですね。

だが、ある意味面白いですが映画的には面白くない。

ホラーものとしては地味。

都市伝説をベースにして、廃校にロケするネット番組のメイキングという触れ込みな訳だが、もう何から何までが使い古されたネタな時点で自分にとってはテンションは落ちてしまいます。

しかも、演技、演出全てがチープ。

細かい所全てが矛盾とわざとらしさ全開で、極めて不自然。

漠然とした内容になってしまい、正直お話としては雑になってしまっていました。

やらせのシーンはとても丁寧に描いているので面白かったですが、クライマックスまで長く感じました。

とにかく肝心のひきこさんが登場するまでが長いし、登場してもちょっとだけなので残念。

役者も大根だけど、知恵を絞ってた事は少し感じられたので、まあ「ふつうです」の点にしておきます。

そんな感じでイマイチだと思うので、ひきこさんシリーズを押さえたい人だけにお勧めします。
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